2012年10月21日日曜日

動画編集をはじめてみよう













前回は、動画制作のはじめのはじめにすることを紹介しましたね。


1.動画制作の技術を磨く方法 前編
2.動画制作の技術を磨く方法 後編


ここで伝えたのは、ビデオチュートリアル刷り込み勉強法。

しかしこの勉強法は、
After Effectsに特化した勉強方法です。


もうひとつ紹介した動画編集ソフト Premiere(以下、プレミア)を覚えていますか?

今回はプレミアのスキルアップ方法について
触れていきますね!

私がAfter Effectsのビデオチュートリアルを眺めながら
プレミアのレベルアップのために行っていたことは・・・



そう、

ひたすら作る!!!笑


勉強法でもなんでもないですが笑

もうとにかく数を大量にこなすのが一番。

プレミアに関しては、とにかく実践あるのみでした。

前回紹介した「Creative Cow」にはプレミアのチュートリアルが豊富です。
■Creative Cow プレミアチュートリアル

しかし、プレミアに関してはわりと直感的に操作しやすいので
初心者は非常に入りやすいソフトです。

業務用でも使用されるレベルの、プレミアプロ版と
安くて簡単操作で動画が編集できる、プレミア エレメンツというバージョンもあります。


何をするソフトかというと
撮影した動画素材を切り貼りして、テロップと音楽を追加できるソフトです。

いわゆるTHE・動画編集ソフトですね^^


1.ビデオカメラ、デジカメ、iphoneで動画や写真を撮影

2.プレミアに動画・写真素材を読み込む

3.必要なシーン、不要なシーンを切り貼り。

4.テロップをつける

5.BGMをつける

6.編集したものをひとつの動画ファイルに書き出して完成!

基本、こんな流れで動画をつくります。


いきなり動画制作の楽しさを味わえる!


プレミアに関しては、そんなに難しいことはありません。
なので、とにかく練習あるのみです。

まずはオペレーションのスピードと正確さを鍛えるために
やはり30秒~1分程度の作品を沢山つくることをオススメします。

最初は動画にテロップをつけられるだけで楽しいです!笑

とにかく自由に、好きなようにソフトをいじくってみましょう。


画像を動かしたり、文字も動かせるよ!


写真のスライドショーなんかも自由につくることができます。

macのiMovieはスライドショーを自動で作ってくれますが
自分であのようなムービーを作りたい人にはプレミアがベスト。

画像ファイルを自分の好きなように動かせます。

右から画面に入ってきて、真ん中で静止、しばらくして左へ抜けていく

中くらいの大きさからフェードインしてきて、徐々に大きくなってフェードアウト

こんなことが自由にあやつれます!楽しいです!笑
写真の位置も大きさも自分で数値を入力できるので、自由自在なのです。

位置 : X,Y軸の座標を変化させて位置を変えることができます。
大きさ(スケール) : 0%~100%以上まで自由に大きさを変えることができます。
不透明度 : 透明具合を0%~100%で設定できます。50%なら半透明。

これらの変化を組み合わせて、画像やテロップに動きをつけられるのです^^


基本操作を反復しよう


プレミアの動画編集では
マウス操作と、キーボードショートカット操作が基本になります。

私がよく使うショートカットキーは

CTRL+K : 素材をカット
CTRL+C : コピー
CTRL+V : ペースト
CTRL+R : 速度調整

右手でマウス。左手でキーボード。
オペレーションを素早く、正確に行えるように
反復するしかないです!地道にコツコツやりましょう!

そのために

まずは、小さなコンテンツを沢山つくってみる

操作練習のためには、ちょっとしたコンテンツを作るのがいいでしょう。

今なら簡単にYoutubeにアップして、FacebookやTwitterで友達に紹介できます。

「作ってみました~♪」くらいのノリで完成した作品を発表してみましょう!
感想とかもらえると励みになりますよ!

継続的に、作り続けるという環境を自分に与えると
ぐんぐん伸びます。

逆に単発、単発で期間が空いてしまうと
操作方法をど忘れしてしまいます。

3日に1個くらいのペースで1カ月作り続ければ
基本はばっちり身に着くはずです。

作品も1カ月で10個完成しますね!^^


うちのインターンシップでも
最初に課題に取り組んでもらうのですが
10個のテーマの課題を約1カ月で消化します。

その中で技術力と企画力を鍛えてもらうプログラムになっています。


私自身が最初に作った小さなコンテンツを紹介


私は大学時代に1万円程度の「Video Studio 9」というソフトを購入しました。

当時、ヨドバシカメラのPCソフトコーナーでプッシュされていたソフトで、
他に何があるのかよくわからなかったので、とりあえず買っただけです笑

当時は今ほど動画制作が一般的では無かったので
このソフトで出来る機能も限られていました。

そんな中で初めて作った作品がこちら。


マルチメディア論的な授業の課題。好きなテーマでプロモーションビデオを
作ってみようということで、ダンスサークルの仲間を集めて制作。

撮影で3日ほど。編集で1週間ほどかかりました。

ビデオカメラを持っている友人にお願いしてカメラをレンタル。
色んな場所をめぐって撮影。
ここで撮影したらカッコ良さそう!と場所を探すのも楽しみの一つ^^
これをロケハン(ロケーションハンティング)といいます。

撮影を終え、編集に入るとちょこちょこと壁が・・・

動画や画像素材を最大2つまでしか重ねられなかったため、
複数の素材が重なるシーンは、いちいち動画を書き出してひとつにまとめ
そこに次の素材を重ねる、というアナログな手法を駆使してつくりました笑

今のソフトなら制限なく素材を重ねることができるので便利ですよね!


基本的には撮影した動画の1シーン1シーンから
数秒だけ使用する部分を抜き出してつなげているだけです。

これをカット編集といいます。

55秒の箇所。DJの写真が動くアニメーションがありますが、
これは2コマの画像A,Bをつくり

A→B→A→B・・・と何度か繰り返して表現しています。

そう、完全にパラパラ漫画です笑

画像の加工はGIMPというフリーソフトを使用していました。
GIMPのリンクはこちら

「フリーでこんなにできるの?!!」と驚くべきハイクオリティなソフトです!^^




もうひとつの課題。学校のCMをつくろう。
PVでエネルギーを使い果たし、1日で適当に仕上げた作品です。


冒頭の街路樹のシーン。

クロマキーというエフェクトを使い、空を消して
チェック模様を背景に流しています。

クロマキーとは、いわゆる合成。
テレビなどで人物の背景がCGになっているものはクロマキーを使用しています。

緑や青いシートをしくことで人物以外の部分が単色になります。

クロマキーは指定した色を消してくれるので、
そこに背景素材を自由にはめ込むことができます。

当時の安い動画編集ソフトでもこんな合成ができちゃうんです!
もちろんプレミアでも可能ですよ。


その後、校舎の画像がズームインしながら左右に動いていますね。
※左右に動かすことを「パン」といいます。

これも、画像のA,B地点を決めて、ここからここまで動かす
というような設定をしてモーションを追加します。


まずは、このような身近な素材をネタにして
ちょっとしたコンテンツを沢山作ってみましょう!

2005年のソフトでこれだけの作品が作れちゃうんです。
今のソフトは機能的には申し分なし!

あとはアイデア次第で何でも作れそうじゃありませんか?^^


操作になれてきたら、大作にチャレンジする!

色々いじっていると、自分に作れるレベルのものがわかってくると思います。

何より、動画編集たのしーーー!!と感じるはずです。

というか、

おのずとこういうビデオを作りたい!
という欲求が溢れてくるはずです笑


動機や目的は本当に人それぞれだと思いますが


作りたいと思ったら、とにかく作ってみるべし!


私のまわりにはこんな人達がいました。


プロポーズのためのサプライズスライドショーを作った友人。
自分のバンドのライブDVDを作った友人。
同窓会の余興ビデオを作った友人。
結婚式で流す生い立ちビデオを作った友人。


色んな事例の友人がいます。


いずれも完全動画初心者ですが、やろうと思えばできちゃうもんです!

みんないきなり大作にチャレンジしたので
相当な労力をかけたようですが・・・笑


「もうしばらく動画編集はいいや」なんていう人も。


私は、前述の動画作品2コ作ったあと、
超大作に挑み、死にました・・・!笑

いずれこのエピソードも紹介したいと思います。。

でかいプロジェクトが無いと人は動けないものですが、
いつか来るその日のために準備をしておくことにこしたことはないですね。

この当時、ビデオチュートリアル

刷り込み勉強をしていました

Video Studioから、プレミアに移行するくらいの時期から
After Effectsの存在を知り、チュートリアルを眺め始めました。

とにかく見て見てみまくる、

色んなミュージックPVも見まくる、

これはこうやるのかな?と分析、イメージする。

それをやりながらプレミアだけで出来る機能や使い方を模索。

そんなこんなで、プレミアで使った作品がコレ


プレミアを使いだしたのは大学4年の冬です。
それまではずっとVideo Studioで頑張っていました。

しかし機能制限がありすぎて本当にイライラしていました。

プレミアを使い始めてからの解放感と言ったら!!笑

大学卒業前に作った作品がコレです。


4日間ほぼ徹夜で締切の数時間前に完成したものです。苦笑

サークルの歴史をプレイバックしよう、というテーマで作りました。
4年間の全てのイベントをビデオに撮っていたので
素材という素材をかき集め、各イベントを数秒だけ抜き出すという作業でした。

とにかくカット編集です。


このビデオを、ダンスサークルの追いコンイベントで上映しました。

私の代が卒業する年だったのですが、これまで映像を流す文化は無く、
これが初の試みでしたが、絶対映像があった方が盛り上がる!
と思っていたのでチャレンジしました。

結果、大成功!

それ以降は、追いコンと言えば主役の代のPVが
流れるという文化が生まれましたよ!笑


で、これが動画制作者の最大の楽しみなのですが、

作ったものをリアルな現場で
見てもらうドキドキ感!!!


これがハンパないです!!


私自身もダンサーで、ダンスショーやコンテストなどで
1000~2000人くらいの会場で踊ったことがありますが、

その100倍くらい上映直前、上映中は緊張しました!笑
50人くらいに見てもらう規模なのに!



Youtubeにアップして再生回数が伸びるのも嬉しいことですが、
生のイベント現場で上映するものほどドキドキすることはありません!!

おおー!!という歓声や、笑い声、盛り上がる空間。
終わった後にもらえる生の感想。

これから動画を始める人には、ぜひこれを体感して欲しいですね。

すごく気持ちいいです!!

一度これを味わったら、どっぷり動画制作にハマってしまうでしょう笑

私の場合も、皆にすごく楽しんでもらえたので本当に肉体的につらかったけど
作って本当に良かった~!と感じました。

あなたも、誰かに喜んでもらえる

クリエーターになろう!


今は動画制作が普通になってきています。

特にサプライズでビデオレターを作るという風習もありますよね。

Youtubeでサプライズ、追いコンと検索すると
大量の手作りビデオが出てきます。

素人の方が、自分たちの仲間内の記念ビデオを作っているんですね^^


このように、身近にお題は転がっています。

学生なら、先輩や自分たちの追いコンイベント用に記念のビデオを作れるし、

社会人なら、友人や自分たちの結婚式で余興ビデオを作れます。

会社のPR用にCMを手作りすることもできますね。


自分が作った作品が活躍する場が目の前にあるんです。

自分のための作品じゃなくて
ぜひみんなを楽しませる作品づくりにチャレンジしてください。

そっちの方が楽しい!

どんどん作り手の欲求も高くなるはずです^^
そうすればもっと喜んでもらえる。

気付いたら、身内のビデオ担当者になって
ちょっとした仕事になりますよ。

ぜひこれもモチベーションの一つとして頑張っていただきたいです!


そのために、まずは基礎を身につけよう!!笑

いつどんな依頼がきてもドンと来い!
と言えるように、まずは基礎から笑

とにかくプレミアは
基本操作は単純。
やることも単純。

それの組み合わせとアイデアあるのみ。

オペレーションが早ければ
作品完成までの時間も短縮されます。

オペレーションスキルアップと、自分の引き出しを増やすためにも
小さなコンテンツをつくりはじめましょう!^^

今回のまとめ!


プレミアの勉強方法としては

基本操作とショートカットキーを覚えたら、それを反復する。
→素振りと同じ。基礎スキルを身につける!

身近なネタで、小さなコンテンツをつくる。
→基礎の実践と、企画力を鍛えて引き出しを増やす。

イベントなどで映像を流してみる。
→集大成!エキサイティングな経験をする。笑 

Youtubeに投稿して、SNSで発信する。
→みんなに見てもらいフィードバックをもらおう。

プレミア実践と並行して、ビデオチュートリアル刷り込み勉強法を実践する
→良質なAfter Effectsチュートリアルを見てアイデアだけ盗む

地道にこれの繰り返しです。


プレミアはすぐに自分のイメージを形にできるのですごく楽しいです!

周りの友達を巻き込むことでモチベーションを上げることができます。

上映することで、リアルなレスポンスを得られます。

作るたびにレベルアップを実感できるのでやりがいがあります。

つまり、プレミアは
実践の場数と成長実感値のバランスが良い!!
つくった分だけ伸びる、比例関係!!

資格勉強や、受験勉強の数倍楽しくて実用的な勉強なので
楽しく取り組んでくださいね!

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